カレイなる日々
若い頃は童顔がコンプレックスでした。
友人たちと出かけた飲み屋で20歳を過ぎているのに、
私だけ「失礼ですが、年齢確認させて頂けますか」と言われるのは屈辱でした。
だから、三十代、四十代で年相応に見てもらえるのは、私は嬉しかったのです。
ところが、最近
通院だとか、カンファレンスで、
88歳の父のそばにいるとなんのためらいもなく「奥様は~?」と言われます。
町内会の人が親に敬老の日のお祝いの品を届けに来てくれました。
私が親の代わりに玄関でそれを受け取りましたが
あきらかに、私に敬老の気持ちをこめて渡しているようでした。
混んでいる電車。シルバーシートのそばに、たまたま立ってしまいました。
私より年上のお姉様が「さ、どうぞどうぞ」と席を譲ってくれました…。
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