カレイなる日々

華麗な加齢を目指していますが?。最近は残りの時間があまり多くはない親とのかかわりを中心に書いています。

高齢者は電話に出たい?

実家のある地域は、オレオレ詐欺の被害がワースト番付に入っているらしいです。


しかし、母を見ていて思いました。


「高齢者の人は、電話に出たいのではないか」と。



最近は、詐欺の他にも物騒な事件もあるので


固定電話やインターホンには出ないでね、と伝えているのですが


(着信履歴で折り返し連絡が可能だし、宅配便であっても対応可能、とにかく出ないと困るということはないのです)


とにかく出てしまいます。


ちなみに、認知症はありません。


もちろん、昔の人なので、失礼をしてはいけないということもあるのでしょう。




ふと


多少、憶測でもありますが


電話が鳴るということや


インターホンが鳴るということが


何かを期待させるのではないかと、

母を見ていて思いました。



詐欺の根底には、期待もあるというではありませんか。


母は「そろそろ一周忌だから、〇〇さんから何か届いたかと思って」と言ったり


インターホンのカメラに映る宅配員さんが、花束を持って来たように見えたと言ったりします。



80代の、あまり思うように動けなくなった日常で

何を感じるのか、私にはわかりません。


ですが、電話が鳴ったり、インターホンが鳴るということは

日常をささやかに蹴破って、ワクワクするものかもしれない、と

無意識に期待してしまうのではないでしょうか?


だとしたら、


電話やインターホンが鳴らないように設定するしかないのですが


そこまでするのもなあと


思うこの頃です。